どこに行きたいんだろう。何をしたいんだろう。
日も落ちて、外の気温も下がり始め、心地よい風が吹いてきた頃、せっせと車椅子を回して玄関へ向かう方。そして廊下の隅から様子を覗いている優花里で最若手のケアワーカー玄関横のデッキの入り口で鍵を開けて外に出ようとしているのか。だけど、鍵が開かなくてそのワーカーは声をかけました鍵が開かないですか?どうしました?
ほういきなり、連れ帰そうとしなかった歌謡コンサートのあるこの日、何名かリビングでテレビを楽しまれていましたが、ほかの入居者さんの事も考慮しながら、言われるままにウッドデッキの外の風を感じに出ていきました。そこから、リビングまで外の風を感じて、その方も歌謡コンサートを楽しまれました。
いきなり、夜だから。とか部屋に帰りましょうか?とかテレビでもみませんか?と何がしたいのか。夜勤の時間帯であっても言わなかったスタッフを見て微笑ましく思えました。当たり前のようですが、施設スタッフの発想や育成って、私はこんな些細な事でも嬉しく思えるのが現状ではないでしょうか。何となくやっているようですが、その方のその瞬間を大切に思い、他の方の現状を頭にインプットできてないとなかなかできないと思います。状況判断ができたうえで何がしたいのか、どうしたいのか。その方の動きをみないとわからないですね。そして、わかったことからケアに反映させていく。パーソンセンタードケアの理念をもとに展開していくうえで大切な事ですね。
こんな真面目に考えながら、振り返るといつもの仲良し二人組がまあちゃ~ん何してんのぉ。さっきからパチパチ写真を光らせてはよ来んね。テレビをみるよぉ。と私の行動も観察されてました
P優花里 中園正志
ブログを読んでいてとてもあたたかい気持ちになりました。ちょっとした事かもしれませんが、寄り添いその方の思いを引き出す。中園施設長に学生の頃から教わったこと今でも私の心の中でずっと残っています。
投稿: | 2012年8月17日 (金) 11:11