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2009年11月15日 (日)

認知症セミナー2009

今年も認知症セミナー2009が開催されました。午前と午後の部に別れ、午前は専門職の方々を中心に認知症介護研究・研修束京センター主任研究主幹の永田久美子さんが「暮らしを支えるケア~本人の力を信じて~」というテーマで講演がありました。約350名の方が参加していただき、認知症ケアの可能性と認知症の人の力に気づくための学びを深めました。
午後は、住民の方々に向け永田さんによる「住み慣れた地域で安心して生活していくために」と題した講演がありました。

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その後は、このセミナーに向けて結成された劇団長寿園の面々による「ぼくらの母ちゃん」が上演されました。この物語は、認知症になった母ちゃんことみよりさんとその子供達3人の家族愛です。笑いあり涙ありの35分は、母親が認知症を発症したことをきっかけに、お互いが家族として向き合う大切さに気づくストーリーです。特に、主役のみよりさんはデイサービスの職員ですが、今回とても長いセリフを感情豊かに演じていました。亡くなった夫の穂積さんが夢の中で出てくる場面は圧巻で、会場ではすすり泣く声も聞かれました。
心配されていた長男役の高津さんの鹿児島弁の演技もなんとか無事にできました。次男の中園君は普段の生活そのままの役設定に会場を沸かせてくれました。長女役の辻さんは、「私、人前で演技とかやるの初めてなんです~」と恥ずかしそうでしたが、最後までノリノリでした。ケアマネ役の浅見さんも熱のこもった演技でみよりさんとの素敵なからみをみせてくれました。そして、ナレーターの安里さんの落ち着いたナレーションがこの劇を締めてくれました。なかなか、素敵な劇でした。

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その後は、7つのグループホームの利用者さんとスタッフによる演芸や踊りの発表に会場は笑いと手拍子が絶えませんでした。グループホームふれあいは、普段から取り組んでいる3B体操を披露しました。

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最後に、いつも好評を得ているみなさんの生活風景をDVDに収めたスライドショーでエンディングを迎え、午後の3時間30分に及ぶセミナーは賑やかに終わりました。

今年は、新型インフルエンザ等で開催も心配されましたが、参加された皆さんはとても元気で、また、協議会の会員スタッフの多くの協力があり大盛況でした。今回のセミナーで改めて感じたことは、私たちは利用者さんに大きな力と勇気を貰っていると言うことです。7つの事業所のみなさん、いずれも笑顔と力にみなぎっていました。永田さんの講演の中で私「グループホームの利用者さんという位置づけではなく、一人の人として生きていくための環境作りが必要」というお話がありました。認知症の人に関わる人々が、認知症の人を特別な存在にしていなかったでしようか?このことを今回改めて振り返る機会として、このセミナーで学んだことを活かしていきたいと思います。終了後に、多くの方々に「楽しかった」「感動しました」との声をいただきました。ご協力いただいた皆さん、ご参加いただいた皆さん、どうもありがとうございました。(林田)

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