鹿屋長寿園 栄養部門 (ミールラウンド)
皆様こんにちは。
前回、クッキングのブログを書かせていただきました。鹿児島純心女子大学の3年生です。
9月4日から始まった実習も今日で最終日を迎えて、寂しい気持ちでいっぱいです。
今回、ミールラウンドの見学をさせていただきました。経口摂取が難しい方々でしたが、食べる意欲がある方とそうでない方、声かけに対してしっかりと意志表示ができる方など様々なパターンがありました。
多職種の先生方に意見をいただきながら、今後の方針を決めていました。その中で点滴についての話が印象に残りました。
今までは点滴で栄養を補って、少しでも長生きできることが一番いいと思っていましたが、他の視点から考えてみると、食べなくても生きていける点滴は本人の意識とは別に栄養を送られ続けていることになります。
これは胃ろうや人口呼吸器でも同じで、一度始めてしまうと止めることは医療放棄になってしまうため止めにくくなります。
親族の方は『生きててくれるだけでいい』という思いから延命治療を望まれますが場合によっては意識が戻らないのにずっと無理に生かし続けることにもなるとわかりました。
点滴や胃ろうで回復される方も、もちろんいらっしゃるので難しい問題だと感じました。
年をとるにつれて食べる量が減るのは自然なことなのでそれを受け入れることも大切で、元気な間に意思表示をしておくことも大切だと知りました。
96歳のA様
5月から食事量の減少が見られています
『肉がすきだ』とおっしゃって食べる時もありますが、肉を準備しても食べない時もあります。
『音楽とデザートの会』に出席予定になっているので、食べてくだされば良いのですが・・・
ミールラウンドの関係者みんなで楽しみにしていました
結果は、小さなお口で3口?・・・やはり少なかった・・・
でも、96歳。しかたない・・・
笑顔が見られたので、満足して楽しんでいただけたようでホットしました