看取りの後に・・・
ここ最近毎日毎日が慌ただしく過ぎていきます
そんな毎日の中、今日も1人の利用者様が天寿を全うされ旅立たれました。
当施設で看取りケアの取り組みを開始してから、丸4年の経過が経ちます。
今日までたくさんの方の看取りケアに関わりながら、いつもいつも思うことは
家族という存在の大きさです
その方が生きて生活してきた過程にはその方の歴史があり、それは同時に共に過ごしてきた家族の歴史でもあるわけです
看取りケアにおいて家族の理解・協力は必要不可欠なものです。
私達は看取りの場面で、家族の方から元気だったころの利用者様の話しを伺ったり、親に対する子の強い思いを聞かせていただいたりもします
時には自分のことに置き替えて考えてみたり、複雑な感情の中「人が生きて老いて死ぬということ」を考えさせられています。
そんな私達はこの仕事を通じて利用者様や家族に、「人としてどうあるべきか」「この仕事に就いたものとしてどうあるべきなのか」と考え学ばせてもらっているのだと痛感します。
今日家族の方が退園の際「ありがとうございました・・・・お世話になりました」と涙を流しながら何度も何度も頭をさげられました。
そんな家族に対して私達は、看取りケアを任せてくださったことに対する「感謝」の気持ちと、安らかに永眠された利用者様に「感謝」する気持ちをもち、家族や利用者様の「感謝」の言葉や思いに添えるよう一緒に日々の生活を積み重ねていけたらと思います。
T様は、スタッフがした後必ず両手を合わせてお礼を言われる律儀なお方でした。
とてもとても思いやりのあるお方でした。そんなT様の事を大切に大切に思っていた娘様夫婦に看取られて永眠されました。T様お疲れ様
安らかにそして穏やかに・・・・
最期の時は家族に見守られ、決して1人で旅立つことがないように・・・・
そんな「看取り」が理想です
看護部門
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