学生指導を通じて改めて「看護」について考える
今回施設で生活する高齢者のもつ疾患に注目するのではなく、生活史や価値観を
重視する実習を行って、「看護らしい」と感じた
なぜこのように感じたのかは、普段病院では難しい各個人の考えていることに
思いをはせ、きちんと「人を看る」ということができたことと、グループホームに
至っては状態が必ず良くなるという医療ではなく、介護職の方の地道な努力や利用者様に向けられる愛情が大きいことが影響しているからである
その中で印象に残る出来事が特別養護老人ホームのユニットでは、各個人に合わせて昼食時間を最大2時間まで延長できることや、職員全体が「この人は毎日仏壇にご飯と酒を供える」ということや、レクレーションの途中にお経をあげに行く入居者に注意することなく見守るという、病院ではなかなか行き届かないスピリチュアな面を大切にしていた
また、病院では「この人は注意して見守れば、排泄はポータブルトイレではなくてもトイレまで排泄に行けるのに」という場面であっても、転倒リスクがある為にポータブルトイレを強要されるが、グループホームでは、転倒リスクが高くても必ず職員が入居者をトイレまで誘導し、オムツを使用している方もいないとのことであった。
グループホームでの実習は本当にその人の生活そのものということを感じたため、いつも病院実習で感じる「本当にこれでいいのかな?」というもやもや感はなかった。
職員も「状態が必ず良くなる」と強調する程、自分たちの実施するケアに自信をもっており、その自信がより入居者によい環境を提供したいという循環に繋がっていくのだと感じた。
これからの実習は今までよりも受け持ち患者の生活歴に注目していくことで、ケア介入がうまくいったり、問題解決につながり、きちんと「人を看る」実習が展開できると思う。
これは先日長寿園に実習にきた、ある看護学生の実習終了レポートです。
短い実習期間の中で、施設で生活している高齢者と関わりたくさんのことを「感じてほしい」と思いながら学生と関わる中で、きずかぬうちに自分自身も多くの学びを受けていることにきずきます。
昔と違い現在では、看護師の働く場や置かれる環境も多種多様化してきている今看護学生に少しでも、施設で働く看護師について、介護士について、他職種について理解が深まり、病院で実習しながら感じることとまた違った「きずき」が1つでもあれば・・・と微力ながら指導させてもらっているのですが・・・
学生のレポートに目を通しながら、学生なりの感性でしっかり状況を受け止め感じとってくれていることが嬉しくもあり、学生指導を通じて私達も改めて「看護」について立ち止まり考える機会を与えられています。
学び、学ばされているという現実を、学生との関わりで痛感しました
明日への糧を学生からもらいましたうん頑張ろう
学生の方が記入して提出される実習記録に目を通すと沢山のきずきがあります
参考書を開いて、実習中に行動した記憶を辿りながら一生懸命記入する実習記録。
自分が学生の時と重ねながらコメントさせて頂いています。
少し早いけど・・・来年の春にはこの頑張りが報われ全員国家試験合格を願っていますよ
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